【うつ体験談】「自分を知ること」がうつ克服のきっかけになった – 40代男性

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今回はリヴァトレ高田馬場を利用された40代男性にお話を伺いました。

想定外のストレス負荷からうつ病に

新卒でIT系企業に就職し、以降ずっとシステムエンジニアとしてクライアント先に常駐しながら働いていました。

リヴァトレの利用を開始する1年前の夏頃、2人の上司を含む7人のメンバーで1つのプロジェクトを担当していました。ところが、夏前に上司の1人が「適応障害」を患い、休職することになり、もう1人の上司も同じ時期に育児休暇に入ってしまったのです。結果として私がプロジェクトリーダーを任されたのですが、上司2名が抜けたチームの中で想定外のストレス負荷がのしかかってきました。

その頃の記憶は曖昧ですが、多忙な時期をなんとか乗り越えようと、エナジードリンクを飲み、元気を前借りしながら目の前にある仕事をこなしていました。そんなある日、風邪にかかり、その症状が1〜2カ月続いたのです。

実は10年前に1度「うつ状態」と診断された経験がありました。その時も風邪の症状が数カ月続いたことから「もしかして今回もうつ病かも?」と疑い、すぐに精神科を受診。案の定、「うつ病」と診断されました。主治医からは「すぐに休みなさい」という指導を受け、2回目の休職へ。

その後、実家に戻り、3ヶ月ほど休養しました。最初は寝たきりの状態でしたが、体調は少しずつ回復。近くのコンビニに行けるくらいの体調になったことをきっかけに、東京に戻ってウォーキングをするなど、2ヶ月後の復職予定日に向けて準備を進めました。

職場で勧められたことをきっかけに、 リワーク通所を決意

体調は順調に良くなっていたのですが、復職間近になると急にプレッシャーを感じ始めました。すると途端に体調が逆戻りし、とても復職できる状態ではなくなってしまったのです。

そんな心身のコンディションについて会社との面談で正直に打ち明けたところ、『リワーク』の利用を勧められました。その一方で、主治医からは「まずは体調を戻さないと許可は出さないよ」と言われてしまいました。

そこでまず、2か月ほど自力で体調を整えると通所許可が出ました。私は休職可能期間が半年も残っていないことを考え、短期間でも利用できる『リワーク』をインターネットで探すことに。

様々な『リワーク』のWebサイトを見るなかで、リヴァトレサイトにある「利用者の声」が目にとまりました。ページ内の様々なエピソードを見て「ここに相談すれば、短期間でも通えるかもしれない」と思い、その日のうちに問い合わせしました。

体験利用では「ダイアログ*」というプログラムに参加。初日はリヴァトレの雰囲気に違和感を持ちましたね。というのも、やたらと“拍手”が多いんです。普段、職場では褒められたり、拍手されたりすることがなかったので、正直「気持ち悪い」と思いました(笑)。

リヴァトレを正式に利用し始めてからは、様々なプログラムに参加。興味のあるものを中心に受けていましたが、その中でも会社からの復職条件とされていた「心理系(疾病・ストレス対処)プログラム」は積極的に参加しました。

*ダイアログ…「日頃から出来る体調管理は?」「周囲の目を気にしすぎないためには?」などのテーマを題材に、4,5人が1グループになり対話します。対話の過程で結論は出さず、テーマの意味を探求しお互いの考えを深め合うプログラム。

気持ちの「落ち始め」を細分化して気づけたこと

「心理系プログラム」の中でも印象的だったのは「CSW(コーピングシートワーク)*」というものです。

*CSW…自分自身の「疾病の症状やストレス」に対する反応を段階ごと(普通/きっかけ・注意サイン/悪い)に分析し、それぞれの段階に対するストレス対処方法をシートにまとめるプログラム。

最初、何度か自分なりにコーピングシートを作成したものの、どうもしっくりこない。そこでスタッフのアドバイスを参考に「(気分や体調の)落ち始めるきっかけ」をより詳しく分析してみることにしました。

そうして見えてきたきっかけの一つは、「人が争っているのを見ること」でした。私は他人が争っている場面を見かけると、気分が悪くなってしまうんです。目撃した瞬間は少し暗い気持ちになる程度なのですが、それが翌朝の体調不良につながっていくことに気がつきました。

ただ「体調があまりよくない」で済まさず、「その手前にどんなきっかけががあるのか?」を分析することで、早めに対処が出来るようになったような気がします。

「自己分析」を通して見えた“ギャップ”

また、大きな発見が得られたのは「自己分析」というプログラムです。

リヴァトレの自己分析ではエゴグラムという手法を活用し、「プライベート」と「仕事」の2つのシーンにおける自分自身の特徴を探っていきます。

私の場合、「プライベート」の特徴では “自由奔放・好奇心旺盛でユーモアがある傾向が強い”という結果に。休みの日はいつも「外に出ないともったいない!」と考えて、カラオケやボウリング、麻雀、ドライブ、スキー、BBQ、ライブなどの趣味に没頭しています。

一方で「仕事」の特徴では“言いたい事を言わずに我慢してしまい、従順で遠慮がちな傾向が強い”という結果がでました。

自由奔放な「プライベートの自分」と、周囲に合わせ我慢する「仕事の自分」との大きな差に気づきました。この差こそがストレスを感じる原因になっていたのかもしれません。この結果にはスタッフや周囲の利用者も驚いていました。リヴァトレでの私は「プライベートの自分」に近く、気軽に冗談を口にするようなキャラクターだったからです。

私自身も「プライベートの自分」と「仕事の自分」を無意識のうちに切り替えていたことに大変驚きつつ、あるエピソードを思い出しました。

社会人1年目の頃のことです。同期2人が近くの席で雑談をしていたので、私もその輪に入ろうとして話しかけたんです。すると「お前は仕事しろよ!」と言われたのです。今振り返っても、なぜそう言われたのか分かりません。

その後、喧嘩になり、仕事中に雑談をすることがトラウマに…。それからというもの、職場では雑談をしないようになっていったのです。

以来、「仕事の自分」は「自由奔放な本当の自分=プライベートな自分」を押さえつけ、我慢する癖がついてしまい、ストレスが蓄積されていたのかもしれません。

休職期間内にうつ病を克服し、復職。 いつかは仕事場でも「プライベートの自分」で

休職前よりも自分について深く理解することができた私は、休職期間内に無事うつ病を克服し、復職しました。

復職後、気をつけているのは、仕事とプライベートの自分を切り替えすぎないこと。再発しないためのトレーニングのつもりで、積極的に周りの社員と雑談してみたり、自分のことを話してみたりしています。いずれは仕事も「プライベートの自分」のような感覚で取り組めていたらいいな、楽しそうだなと思っています。

体調が良くない朝、以前なら「休んじゃダメ、遅れちゃダメ」と自分に喝を入れていましたが、今では「会社に行けばなんとかなる」「ちょっとくらい遅れてもいいから行こう」と考えるようにしています。捉え方を少し変えるだけで、随分と楽になりました。

この記事の読者さんの中にリヴァトレの利用を迷っている人がいたら、「まず動いてみて」と伝えたいです。最初は本当に緊張するし、私みたいに違和感を持つかもしれない。でももし、「ここがいいな」って思えるきっかけがあったら通ってみるのも手です。きっと、うつを克服する前の自分とは違う、新たな自分になれるような気がします。…なんていうと、ちょっとかっこいいでしょ(笑)。

私自身は休む前の自分から、ちょっと違った自分になれたと思っています。「生き方」とか大げさなことはあんまり考えていません。日々生きるのがいっぱいいっぱい。リヴァトレでは「生き方」とまで行かずとも、何かを見つけられるんじゃないかと思います。

でもその「何か」を見つけられるかどうかは、自分次第。自分が動きさえすれば、必ず周囲の利用者やスタッフが助けてくれる…リヴァトレはそんな場所かな、と思っています。

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この記事を書いた人
北口 ひとみ 元リヴァスタッフ

大阪出身。上京後はWEBディレクターを経て、リヴァへ入社。支援職をする傍らリヴァマガの運用管理に携わる。大阪移住を決意しリヴァを卒業。元リヴァ社員として退職後も執筆を継続。

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