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うつQ&A

2017.09.25

双極性障害(躁うつ病)とは?

「双極性障害」は、躁うつ病とも呼ばれるように「うつ状態」と「躁状態」を繰り返す脳の病気です。今回は、その「双極性障害(躁うつ病)」について、詳しくご説明していきます。

「双極性障害」ってどんな病気?

以前は、双極性障害とうつ病は、同じカテゴリーで考えられていましたが、ここ最近では全く別の脳の病気であることがわかってきています。

双極性障害は、気分が落ち込む「うつ状態」と、活動的で気分が高ぶり、時に怒りっぽいなどの「躁状態」を繰り返す病気ですが、うつ状態で発症することが多く、うつ病と区別しにくいという難しさがあります。

一般的にはうつ状態が長く続き、躁状態は短いことが多いため、見逃されやすく、双極性障害と診断が確定するのに平均7年も時間を要するというデータもあります。

  

“躁状態”ってどんな状態?

双極性障害には、激しい躁状態とうつ状態がある双極Ⅰ型と、軽い躁状態(軽躁状態)とうつ状態がある双極Ⅱ型があります。

Ⅰ型は、「躁」の症状が強く表れるため、社会生活に支障をきたすことがあります。

Ⅱ型は、「躁」の症状がやや軽く(軽躁)現れるため、普段とは明らかに違うものの、仕事や人間関係などが破綻してしまうほどではありません。

誰にでも、いつもより沈んでいる時もあれば、気分が良い時もあります。そのため、躁状態のイメージがしにくいかもしれませんが、「いつもの自分とは違って」以下のようなエピソードが続く場合は、躁(軽躁)状態の可能性があります。

躁(軽躁)状態かもしれないサイン

・口数が多く、話が止まらない
・力がみなぎり、何でもできる気がする
・些細なことで怒りっぽくなる
・自分がとても偉くなったと思うようになる
・金銭を無計画に浪費するようになる
・疲れを感じず、眠らなくても平気になる
・活動的でじっとしていられない

双極性障害では、うつ状態よりも躁状態の方が問題になるのが多いのは、対人関係のトラブルに発展することがあるからです。

ただし躁状態は、体が続くことのない無理なエネルギーを絞り出している状態であり、反動としてはエネルギーが切れて、うつ状態になるため長くは続かないとされています。

「双極性障害」の治療

双極性障害で使う薬は、うつ病の時と異なります。一般的には、気分安定薬という薬を使いますが、病状によって抗精神病薬という薬が使われることもあります。抗うつ薬を使うこともありますが、原則としては使用しません。

薬の治療で症状が安定したら、心理カウンセリングを受けたり、社会復帰に向けた訓練を提供するデイケアやリワーク施設に通うことも有効といわれています。

生活面で気をつけること

双極性障害は、再発率が高い病気ですので、再発を防ぐための取り組みはとても重要です。以下に重要な点を3点挙げますね。

1)服薬を怠らないこと

気分が安定していると、服薬を怠ってしまう方がいます。薬は、毎日きちんと飲むことで効果が期待できるものなので、ご自分の判断で止めないようにすることが大切です。減薬を希望したり、副作用が強く続けられない場合は、よく主治医の先生とご相談するようにしましょう。

2)規則的な生活リズムを守ること

生活リズムを規則正しくすることは、大切な再発予防法です。毎日、同じ時間に起きて、同じ時間に寝る。また朝食、昼食、夕食の時間も概ねの目安の時間を守ることなどです。特に睡眠時間には気を配りたいですね。

3) 再発のサインに気づき、ストレスに対処すること

家族と相談しながら自分の「再発のサイン」を振り返ってみましょう。例えば、睡眠時間が短くなってきたり、お金をたくさん使ってしまったり、おしゃべりになってきたりと、サインは人によってさまざまです。「調子が悪い時はこのような感じになる」と具体的に伝え、「サインが見られたら教えてね」と頼んでおけるといいですね。

再発のサインが出てきた時には一人で抱えず、主治医に早めに相談しましょう。

また、自分にとって何がストレスかに気づき、ストレスがありそうなら事前に予測し、ストレスに対する対処法をいくつか持つことで、ストレスを軽くすることができます。気づくのが早いほど対処しやすくなりますので、自己観察がとても重要ですね。

                  

この記事の監修

佐々木規夫
東京中央産業医事務所

産業医/精神科医

産業医の実務のエキスパートとして多くの企業の健康管理に従事する。

メンタルヘルス対策では、体制作りから事例対応までの予防活動を担う。

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