リヴァBiz利用者インタビューVOL.29:AKさん「前よりもさらに良くなるため、100%+αのために通う」

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紹介をされたときの印象と利用の決め手は?

自分から産業医にリワークを利用したいと伝えた。以前からリワークを知っており、利用していた方からの感想も聞いたことがあったので、何をするところなのかも大体イメージがついていた。紹介されたのはリヴァBizのみであったが、会社で提携しているとのことだったのでそれ以外は考えなかった。同じ会社の人たちのほうが話しやすいと思い、利用を決めた。

どんなことを取り組んだのか?

いくつもあるが、特に印象的なものは2つ。 1つ目は「CBGT(集団認知行動療法)」。元々物事をマイナス・否定的に考える傾向があり、捉え方を変えることで前向きになりたいと考えていた。CBGTは「マイナス思考をプラス思考に変える」ことが目的だと思っていた。しかしCBGTを学ぶ中で「思考」を変えるというより「状況に適応するための「行動」を導きだすこと」にフォーカスしたほうが良いなと感じはじめた。「思考」をすぐに変えることは難しいが「行動」はすぐに試すことができる。頭の中で考えるだけでなく、書き出して、行動まで落とし込む練習ができた経験は、会社に復帰した後も実践できると思っている。

2つ目は「アサーション」。休職前は相手に悪く思われたくない・相手の気分を害したくないと気にして、本当に言いたいことが言えなかったり、遠回しの表現になっていた。利用当初、他の利用者から「具体的に言わないと相手には何が言いたいのか伝わらない」と率直にフィードバックを貰ったことがきっかけで自分のコミュニケーションを見直した。自分の気持ちをしっかり口に出すこと、相手の反応を先読みすることより、自分の気持ちを伝えることに注力すること、そしてなにより、コミュニケーションは1回で終わりではないということ。その時上手くいかなかったとしても、次の機会でアサーティブに自分が伝えたいことを伝えられたらいいと考えるようになった。1回1回のコミュニケーションで一喜一憂、特に一憂のほうをしないようにしようと思った。

リヴァBizを利用したことで得られた変化は?

自宅療養でなくリヴァBizを選択したのは正解だったと感じている。リヴァBizでは会社復帰後のことを想定し、より実践的に取り組むために「行動」を重視しており、座学などで知識を習得しておしまいではない。一種の「模擬職場」で色々な行動を実験的に行い、その様子や印象をスタッフや他の利用者とシェアをしていく。その中で「意外と自分はこういう行動が合っているのだな」「今までは他人から悪く思われると気にしていたことも、周りから見たら気にするレベルではないんだな」ということに気づくことができる。これは、毎日スタッフや他の利用者と一緒にプログラムに臨んだからできることであり、自宅療養しているだけではできなかったことだと思う。他の利用者の方が色々な行動をしているので、それらを参考に自分の生活でもいくつも取り入れている。

休職者へのアドバイスは?

休職という同じ境遇を持った他の利用者やスタッフと一緒に取り組むことで、自分1人では得られない気づきを得ることができる。

私は結果4ヵ月利用した。最初3か月と聞いて長いなと思い利用するか迷ったが、4ヵ月通ってみたらあっという間だった。それくらい、自分で気づいても実践するには最低でも3~4か月はかかる。時間がかかってしまうから通うのをやめようというのは、もったいないと思う。

模擬職場のようなところだからこそ、自分でトライアンドエラーをし、行動し、フィードバックをもらって、もう一度試して。これを何度も繰りかえすからこそ気づきがある。はじめは自分の本心を打ち明けることに躊躇していた。でも、リヴァBizでできないことは会社に戻ったら絶対できないと思った。もともと自己開示が苦手だったので、今も会社に戻ってすぐに自己開示をすべてする勇気があるかと言ったらそうとは言い切れないが、リヴァBizで試してきた経験は確実に自信になっている。

休職者利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?

リワークに行くということは、休職前の状態に「戻る」ためではなく、今までにない自分に気づき、前よりもさらに良くなるため、「100%に戻る+αのため」に通うのですよと伝えて貰えたらいいのではないか。「戻ろう、ではなく、進もう」と。

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