リヴァBiz利用者インタビューVOL.17:Hさん 「自分を癒して前に進めてくれる、その原動力に」

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紹介をされたときの印象と利用の決め手は?

最初は「受けなければいけない」雰囲気を感じて体験したところはあるが、認知行動療法や再発防止に向けての色々な打ち手を一緒に考えてくださると聞いていたので、前向きな気持ちでいた。

利用の決め手になったこと2つあり、1つは「再発防止の取り組み」。産業医や主治医から「再発には気を付けて」と強く言われたが、自分1人だとどう気をつけたらいいのかまるでわからなかった。もう1つは、しばらく会社を休んでいたので、このまますぐ戻って大丈夫かなという不安から。体力が持つのかな、とか、人と長時間話をして1日問題なく過ごせるのかなとか、不安はあったので、なにかしら準備は必要なのかなとは思っていた。

どんなことを取り組んだのか?

主には2つあり、1つは一貫して、「完璧主義をやめよう」という取り組みを行っていた。何事も心配しすぎてやり過ぎてしまうというのではなく、60%でOKの気持ちでどんどんやっていこうと。もう1つはできたことを振り返る、ということをやっていた。できなかったことを引き算で考えるのではなく、できたところを足し算的に積み重ねて、日報に書くということを実践してきた。

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昔から完璧主義だなと気づいていた。今回もそれで体調不良になった気がした。始めは80点でOKの気持ちだったが、他の利用者さんに発信した時に、80点でも頑張り過ぎなのではないか、もう少しハードルを下げて、足し算していったらいいのでは?と、アドバイスを貰った。なので、途中で方向を変えて、60点+足し算、で考えるようになった。その結果、プログラムの中では感想などシェアの時間が多いので、できる限り積極的に発言しようとしてきた。以前だったら、変なことを言わないようにしようとか、ちゃんと考えがまとまるまでは発言しないようにしようと思っていたが、ちょっと姿勢を変えて、しっかり考えがまとまっていなくても、まずは手をあげて発言してみようと、心掛けた。この取り組みから、自分はしゃべるのが苦手だなと思っていたが、一度勇気を出してしまえば、意外としゃべれるんだなと、自分をプラスに受け止めることができた。

リヴァBizを利用したことで得られた変化は?

人に会う、ということがトレーニングになるし、薬になった。自分を癒して前に進めてくれる、その原動力になってくれると思った。他の利用者さんが「時薬の次に、人薬がある」とも仰っていた。ここにいる人と話すことで、同じ悩みを持っている人、似た悩みを持っている人の意見を聞けるということ。1人で悶々と考えるよりは的確なアドバイスを貰えたり、ただ悩みを話すだけでも、開放感というか安心感が生まれることがあった。最初は自分から発信することに抵抗があったが、他の利用者の方々がどんな些細なことでもどう感じたか積極的にシェアしてくれたことがありがたく、何かしらプラスになったので、些細なことでも感想でもいいので、自分も発信すると誰かの役に立てるかもしれない、という気持ちになっていった。

休職者へのアドバイスは?

うつから復活するには、人の力を借りることが大事だなと思う。普通は、ご家族だったり、主治医だったり、友人だったりする。リヴァBizに通えてよかったのは、それともまた違う人達、違うけど同じような体験をしていらっしゃる方とコミュニケーション取れることがすごく良かった。正直にいうと、最初は効果があるのかと半信半疑だったところがあるが、リヴァBizのような場所に来て、色々な人と話すことはとても効果がある、意味のあることだと感じた。

 

 

休職者利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?

実際不安だったことが2つ。1つは休んでいる間の金銭的な面。もう1つは、また3ヵ月以上復帰を伸ばすと、本当にコミュニケーション面も含め会社に戻れなくなると思った点。それでも受けるだけの価値があると伝えられたらいいと思う。例えば、通った人の大部分が満足している、とか、通った方の率直なご意見などを伝えてもらえると価値を感じやすいと思う。インタビュー記事は1人分しか見てなかったので実際どれくらいの人が通い、どれくらいの人が良いと思っていたのかわからなかった。私の場合は、主治医の診断では復職OKを貰っていたので、それからリワークとなると、会社からは「復帰を認めない」というメッセージに感じてしまった。早い段階からこういった復職の流れ、こういったサポートがある、という情報があるとより安心できるかもしれない。あとは、何のために通った方がいいのか、もう少しはっきりと伝えてほしい。伝えてもらっていた気もするのだが、例えば、“会社は再発をすごく心配している。だからここで色々な手法を学べる。色々な人から色々なアイデアを貰って欲しい”、と強く伝えて貰えたらといいと思う。調子を崩しているときは何事もネガティブに捉えてしまいがち。「リヴァBizに通って」と言われると、“復職してほしくない、と思っているのかも”と捉えてしまうこともある。何を聞いてもネガティブに捉えてしまうのでそういう意味でも目的をはっきりと伝えてもらえるといいなと思った。

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