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紹介をされたときの印象と利用の決め手は?
産業医面談で紹介をされた時は、何をするところなんだろう?と不安が半分あったが、職場復帰するにはまだ体力面で自信が なかったので、利用してみようと思った。
その当時は、まだ睡眠が完全に整っていたわけではなかった。夜の睡眠が浅く、日中に眠気を感じており、そこに不安があったので、段階的に睡眠への対処などに取り組めると思い利用を決めた。
どんなことを取り組んだのか?
ベイビーステップで少しずつできることを増やしていった。
最初はリヴァBizを週3日くらいから利用していき、2か月後に週5日全日で利用するようにした。自分のペースで通所日も増やしていったことで、無理なく軌道に乗せることができた感じがする。夜眠れないことへの不安があっても、日中活動ができたことで、昼間活動できていれば大丈夫だ、という感覚がつかめた。
無理なく自分で出来るペースで週5日動けるようにした、という実感がある。その他のプログラムでいうと、特にマイレポート(週ごとの取り組みを振り返り、翌週のアクションプランを立てていくプログラム)は、自分のありたい像を形にした「未来地図」に向かって少しずつ前進していることを確認できた。
「未来地図」に向けて特に大切にしたのは、やはり生活リズム。ここを整えることは確実に取り組んだ。就寝時間、起床時間を決める、寝るための準備にも時間を取った。夕食の時間から始まり、入浴する時間、部屋の照明を薄暗くする時間もスケジュールに入れて取り組んだ。運動習慣をつけられたことも大きい。やっぱり身体が健康になっていく実感があったので、ここは崩せないなと思った。
だんだん昼間の眠気がなくなってきたことで、身体が整い、少しずつ復職に対する意欲が戻ってきた。

リヴァBizを利用したことで得られた変化は?
自分の気持ちには素直になってきたのかなと思う。自分が困っているときに素直に人に助けを求められるようになった。自分の根っこの気持ちとして「仕事ができないと思われるのが不安・怖い」という思いがあり、ひとりで抱えて頑張っていた。でも、グループワークなどを通して、ひとりで悩んでいても解決できない、解決するためには人の助けを求めなくてはいけないなと思えた。何回か「できないです」と言っても、周りの人は以前と同じように接してくれたことで、人を頼ってもいいんだと感じることができた。
アサーションプログラムでも自分の気持ちが楽になる経験ができた。仕事を頼まれると断れない傾向があったのだが、ロールプレイで自分の気持ちを入れて発信すると、気持ちが楽になる体験をした。
集団認知行動療法(CBGT)も自分の考え方を見る、という点で役に立った感覚がある。自分の考え方の癖としては「すべき思考」と「一般化のし過ぎ」がある。この考え方は変わってないかもしれないが(笑)。でも「すべき思考」自分を責める材料になりやすいと思っているので、そういう癖が自分にはある、と気がついていると、気持ちが楽になる方向に「自分で」修正していくことができると、今は思えている。
また、プログラムを通して他の参加者やスタッフからフィードバックがあることで自信がついた。自分がやったことに対して「いいね!」をしてくれるようなフィードバックがあることによって、肯定してくれる感覚が得られ、自分はこのやり方でいいんだ、という自信になっていった。
休職者へのアドバイスは?
人と接するのが苦手と感じている人には特におすすめしたい。コミュニケーションはひとりでは取り組みができないから。リヴァBizだと、人間関係のしがらみがないので取り組みやすいし、自分の言動に対してフィードバックを返してくれるので自信になる。自分のペースで進めていける点も取り組み易さのひとつだと 思う。

休職者利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?
職場に戻る前にリヴァBizで行動実験して、自信をつけると良いよ、というメッセージが貰えたらいいなと感じている。