リヴァBiz利用者インタビューVOL.21:Mさん「休職前の状態に戻りたい」と思っていたのではなく、「より良い状態で戻りたい」と思った

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産業医(人事)から紹介をされたときの印象は?

休職して2週間ほど経過した時の産業医面談で初めてリワークというワードを聞いた。更に1か月ほど経過し気持ちが回復してきた頃、産業医からリヴァBizの紹介を受けた。

どうやって調子を整えていけばいいか分からない状態だったし、自分一人では何もできないと思っていたので、リワークを利用することで何か得られるのではないかと期待感をもった。

うつという病気はもっと重度のイメージがあったため自分はそこまでではないと思ったし、リワークを使うと休職期間が長くなってしまうという思いもあったが、再発するのは避けたいし、復職後の自分にとって役立つことをやりたいと、復職に少し時間はかかるが最短利用で済むくらいの気持ちで利用することにした。

どんなことを取り組んだのか?

以前は自分に自信がなく、自己否定するところがあったし、どんな強みがあるかもわからず、自分を見失っていた。自信を取り戻す為、自分自身の問題について内省し、不調に陥った原因は何なのか、どうしたらこれまでの悪い考え方を断ち切ることができるのか等、とても重要なことだと感じ多くの時間取り組んできた。

自己分析やキャリアデザインプログラムで自分を振り返ったり、コーピングシートワーク(自分の体調毎に対処をまとめるプログラム)や集団認知行動療法を通じて、ストレス対処を学ぶことができた。

休職前は仕事が忙しく、自分自身のために時間を使うことはなかった。ましてや自分を振り返ることなどしたことがなかったので、そこにじっくり取り組めたのがよかったと思う。

その他では自分が課題に感じる部分を克服しておこうと思い、記事要約&プレゼンに多く参加した。常に新しくチャレンジ意識を持って取り組むことができると同時に、段階的に成長している実感を得られるプログラムだと思う。作業をしていても気が散ってしまったり、他の利用者と比べて落ち込んだりすることがよくあったが、参加を重ねるたびに、他者と比較しないで自分のこととして取り組むようになった

リヴァBizを利用したことで得られた変化は?

日頃から自己肯定感を持つことを意識するようになった。以前は他人にダメだと言われないか気になったり、完璧なものでないと周囲は納得しないのではと考えてしまい、自分のパフォーマンスとのギャップに苦しんでいた。それが様々なプログラムを通じてベイビーステップで行きましょうと繰り返し言われたことで新たなマインドが備わって、徐々に自己否定せず自分を大切にすることができるようになってきた

不安な感情があった際も、行動をベイビーステップに落とし込んでみたら緩和され、目標達成に向けて行動を細かく区切ることで気持ちを和らげることができると気付いた。

また、心配事について考える特定の時間と場所を決めてメモなどに書き出してみると、自分の整理が進み漠然としていたものが定量化できる感覚を持つことができた。

休職者へのアドバイスは?

課題は人それぞれ異なると思うが、ひとりで取り組もうと思うと苦しくなってしまうのではないかと思う。私も過去と向き合うプログラムに参加した際は苦しくなってしまったが、スタッフや他の利用者のサポートがあったことで助けられた。自分以外にも悩みを抱えている人がいる環境で意見交換することは、復職に向けた気づきになると思う。

復職を焦る気持ちもあるけれど、一旦立ち止まって、色々な角度から自分自身と物事を見てみることが必要じゃないかと思う。

私自身も結局最短利用とはいかず、休職開始から考えると6か月経ってしまったが、長い人生のことを考えると貴重な時間だったと感じる。私は単に休職前の状態に戻りたいと思っていたのではなく、より良い状態で戻りたいと思っていたので、リヴァBizを利用することはとても大切なことだった。

 

 

休職者利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?

リヴァBizを使って復職し頑張っている人がいると伝えてもらったら、利用したいという気持ちを後押ししてもらえる気がする。私自身がこうして今回復職し、今後ストレスとうまく付き合いながら、これまで以上にしっかりと業務をこなせていると証明したいし、そういう姿を見せることがこれから利用しようと考えている人たちの安心材料になるのではと思っている。

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