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産業医(人事)から紹介をされたときの印象は?
産業医面談の際にすぐに復職できると思って面談をしたので、正直「めんどくさいな」と思った。産業医にもその言葉通り伝えたが、「リワークに通わないと復職できない」と自分は認識したのでやむをえず、仕方なく、通うことにした。
どんなことを取り組んだのか?
リワークは未知数で分からない世界だったので、いったい何をするのか、という緊張感が強く、すごく緊張していた。ひとつひとつのプログラムが良くわからず、今日は何をするのか、自分は何をされてしまうのか、という気持ちだった。
プログラムは、今までの自分では考えたことのない内容であったので、ひとつひとつをこなしていき、自分の武器にしていこう、積み上げていこうと思っていた。
具体的には、まずは運動プログラム。普段“運動をする”という意識が自分にはなかったが、ラジオ体操をする、ストレッチをする、といったことを、ひとつひとつ積み上げていって自分にプラスにしていこう、と常に意識していた。今では毎日の生活のリズムになっている。
また、仕事ではプレゼンが多かったので、パワーポイントを使って資料を作り人前で発表をするPGは仕事に直結する訓練ができた。逆に、なんでこれをやるのかなと思ったのはヨガ。気持ちを落ち着かせることは復職に対して関係ないだろと思っていた。しかしながら、やってみると自分の気持ちが落ち着いたし、身体と心、両方に良い面があることを実感した。今では陰ヨガを週に1-2回実施している。
ほかにも、アサーションプログラムが非常に勉強になった。アサーションは、もともと講師として研修をやっていた経験もあったが、自分のアサーションは表面的な部分で終わっていたことがわかった。
リヴァBizを利用したことで得られた変化は?
家でゴロゴロしていた休職期間とは全く違う世界。色々な経験したことのないプログラムを経験できた。非常に有意義な時間だった。産業医との面談の中でも話したのだが、50代を過ぎたころから、「与えられた仕事を言われた通りにやっていけばいいや」という、消極的な考え方が強かった。30‐40代は自分の意見をはっきり伝え、周りにもPRが出来ていたのだが、最近はなくなってきていた。リヴァBizに通うようになってこの数か月のトレーニングで、自分を正直に表現できるようになったというのは大きな変化だと思う。人から言われたとおりにやっていれば、多分大きな問題にならずに、仮に失敗しても責任を取らなくてもいい、でもそれではいけないっていうことに気づくことが出来た。
産業医と面談をした際「今の気持ちを言語化してください」と言われた。その時はうまく表現をすることが出来なかった。色々考えて、頭の中を整理した中で、難しく考えずに今思っていることをそのまま表現すればいいじゃないかと気づいた。そうすることが、自分を表現することになるし、人にも伝えることができる。これを、なくしちゃいけないな、と思った。
休職者へのアドバイスは?
利用へのハードルが高いのは当然で、抵抗感がないなんてことは難しいでしょう。でも、自分一人で考えていてもなかなか答えは出ない。めんどくさいと思っても、一度違うことを経験してみる、違う世界に踏み込む体験を実践してみて頂きたい。
休職を悪いものと捉えているかもしれないが、休職しているタイミングをひとつのきっかけとして、いつもとは違う行動をしてみて欲しい。ただぼーっとしていてもしょうがない。 抵抗や違和感があるかもしれないけど一歩を踏み出してみて欲しい。自分も利用前に復帰者インタビュー記事を見たときは、キレイごとを書いているんだろうと思っていたのだから(笑)。
休職者利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?
産業医の方は「ぜひ受けてください」という言い方をしていたが、受けなければ復職できない、といった印象を受けてしまった。でも自分自身はめんどくさいなーって思っていたので、強く言われなかったら利用していなかったのも事実。「休職してぼーっとしている時間を有効に使うために違う経験をしてみたらどうか」といったそんな言葉があるとよいかもしれないと思う。