こんにちは、スタッフの高階です。
株式会社リヴァの設立10周年を記念して制作を開始した「社史漫画」。
第10話となる今回は、2020年11月にリリースした弊社サービス「ムラカラ」を漫画でご紹介します。スタッフ森田による解説では、立ち上げ裏話も登場…!?
美しい自然に囲まれたムラカラについては、こちらより動画でもご覧いただけます。
漫画本編
※社史の漫画化にあたって、実際の出来事を脚色して描いています
解説 ―スタッフ・森田
自然豊かな村で始まったプロジェクト
「ここでやってみたい」という直感が推進力に
私は2014年に新卒で入社し、リヴァトレ支援員として利用者さんの社会復帰に向けたお手伝いをしていました。利用者さんが今後の人生をより自分らしく歩めるようにお力添えしたい、と懸命に働くうちに、新しいチャレンジをしてみたいと感じる場面も増えてきました。
そんな中、リヴァトレでは「イキカタサガシ」という体験型のプログラムが誕生。都心を少し離れ、農業など都市部とは異なる生き方・働き方を体験しながら、自分の人生について見つめ直すプログラムです。運営に関わる中で私は、普段と違う環境や新しい体験が、生き方を見つめ直す上での気づきに繋がることを感じ、「気づきの幅を広げるために、他の土地を舞台にした取り組みもできないか」と考えるようになりました。「リヴァで何かチャレンジしたい」という熱量も手伝って、個人的に地域のワークショップに参加しているうちに、偶然「下北山村」に出会ったのです。
紀伊半島南部、奈良県の山奥に位置する人口約800人の下北山村は、「秘境」という言葉がぴったりの自然豊かな場所です。参加したワークショップで「下北山村の環境を活かした宿泊型プログラムの提供」というアイデアを発表したところ、県や村の職員の方も面白がってくださり、実現に向けて動き出すことに。数か月後には、奈良県、下北山村、リヴァによる協働のプロジェクトが始まりました。自分の「やりたい」があれよあれよと形になっていくことに戸惑いつつも、「旅行で訪れるのではなく、この土地に身を置いて取り組むことに意味がある」、そんな自分の直感が、プロジェクトを進める一番の動機になっていました。実際にプログラムを実施すると、参加された方々の生活リズムが数日で整い始めたり、表情が豊かになったり、コミュニケーション量が増えたり・・・。こうした大きな変化を目の当たりにし、「これは本腰を入れて下北山村で出来ることを考えないといかん」と実感と覚悟が伴ってきたように思います。
▼立ち上げまでの取り組みは下記記事でも紹介しています。
サービス開始から2年半
見えてきたのは「環境を変えること」の意味
宿泊型プログラムとしての3年間の取り組みを経て、2020年11月にスタートしたのが、宿泊型転地療養サービス「ムラカラ」です。宿泊型の施設は会社としても初の試みでしたし、アクセスがしにくい山奥でのサービスは、利用までのハードルが高いことは否めません。サービスの構想段階では「本当に利用する人が集まるのか?」と方々(ほうぼう)から心配の声が集まりましたし、私たちとしても「やってみないと分からない!」と開き直って準備を進めていたことは・・・、ここだけの話です(笑)
2023年現在、サービス開始から約2年半の歳月が経ちました。ここまで続けて分かったのは、ムラカラのような場所を必要としている方がたくさんいるということでした。繰り返すうつ病の再発に悩まされ、自宅での休養に限界を感じていらっしゃる方や、家族からのプレッシャーもあり、自宅ではなかなか自分の療養に集中できない方にとっては、場所を大きく変えて一定期間自分と向き合い続けるムラカラの環境が役立っていることを感じます。
これからも、ムラカラを通じてより多くの方が自分らしい人生を歩めるように、下北山村の持つ力も活かしながら、ご支援を続けていきたいと思います。
狭間 創(はざま・つくる/漫画家)
三度の飯と漫画が好き。前職はデザイナー。 リヴァの社史を面白おかしく読めるよう、真面目にふざけて描きます。マンガ広告の制作なども手がけていますので、お気軽にお問い合わせください。 これまでに制作した作品の一部と問い合わせ先はこちらでご覧いただけます。
https://hazama-tukuru.tumblr.com/
いかがでしたか?
奈良県下北山村という小さな村で取り組むユニークなサービス「ムラカラ」。都心とは全く異なる環境、暮らし方だからこそ得られるものやその魅力を、感じていただけたでしょうか。サービスの今後にもぜひご注目くださいね。
さて、2020年から始まった社史漫画も残るストーリーはあと2つとなりました。次回も、ムラカラに引き続き、スタッフの「やりたい」から生まれた取り組みをご紹介します。どうぞお楽しみに!
★これまでのストーリーは下記リンクをクリックしてお読みいただけます。
第1話 リヴァ設立
第2話 リヴァトレサービス開始
第3話 サービスの進化
第4話 IT活用への挑戦
第5話 法人向けサービスの実現
第6話 情報発信、始動
第7話 バックオフィスの再構築
第8話 リヴァトレ、地方進出
第9話 初の書籍出版