【実施報告】 “自分自身”と向き合う「3週間プログラム」in奈良県下北山村

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こんにちは!リヴァトレスタッフの森田です。
リヴァトレでは9月から10月にかけての3週間、奈良県下北山村での滞在型プログラムを実施してきました!今回はその内容や参加した利用者さんの変化などについて報告させていただきます。

また、過去の下北山村での取り組みや、下北山村について書いた記事はこちらにありますので、よろしければ併せてご一読ください。
2018年の実施レポート
2017年の実施レポート


 

下北山村で、どんなことをしたの?

「今の自分と向き合う3週間」というテーマを掲げた今回のプログラムは、下記のような趣旨で実施しました。

現在身を置く環境から離れて下北山村の生活に身を委ね、今の生活や今までの経験・常識などの制約(思い込み)を取り払う。そのとき、自分が何を感じ・考えるのかを観察し、自分と対話する。
東京に帰った後、これから何を大切にしていきたいかを改めて考える。


プログラム期間中は、すごく忙しい日もあれば、ゆったり時間が流れる日もあり、体を動かすことが中心の日もあれば、会議を続ける日もあります。そのように内容や生活のリズムに変化をつけることで、参加者の皆さんに「心が動く場面」や「快・不快の感覚を観察する機会」をご提供し、ご自身の考え方や感じ方の傾向を探っていただきました。

実施した活動について、主なものをいくつかご紹介していきます。

 

■TOPIC① ピザ窯の設計&製作
「コワーキングスペース”BIYORI”の庭にピザ窯を作る!」
スタッフ含め、ピザ窯を作った経験を持つ人は一人もいませんでしたが、情報収集から設計図の作成、必要な材料の算出と買い出し、そして組み立てまで、全ての工程にチャレンジしました。現場では「経験のないことでも、やってみればできるものだな」といった感想が聞かれました。

 

■TOPIC② 農作業のお手伝い
下北山村で活動するNPO法人「サポートきなり」や、「シェア畑」という取り組みをされている村民の方の農作業をお手伝いさせて頂きました。身体を動かしていい汗をかいた後は、川に飛び込み…といきたいところでしたが、少し寒くてその日は断念。
(川は別の日にしっかり堪能しました◎)

 

■TOPIC③ コワーキングスペースBIYORIの装飾をお手伝い
「BIYORI」の管理人である仲さんが企画してくださったことで実現したプログラム。村民の方のご自宅に眠っていた不要な布を使わせていただき、各人の好みの柄や配色で「ガーランド」を作り、BIYORIに飾り付けます。参加者の皆さんはBIYORIの装飾に貢献することができて誇らしげな様子でした。

 

■日々のこと① 毎日のマインドフルネス

「自分と向き合う」という今回のテーマに沿った取り組みとして、朝晩30分ずつマインドフルネスの練習に取り組み、自分の感覚に目を向けました。参加者の皆さんは東京に戻った後も、朝晩30分のマインドフルネスを継続しているそうです。

※「マインドフルネス」とは?
過去への囚われや、未来への不安などから離れ、「今この瞬間」に意識を向けている心の状態のこと。瞑想を通じてマインドフルネスな心の状態を作ることで、「ストレス軽減」「集中力アップ」「自律神経回復」といった効果が期待できるといわれています。

 

■日々のこと② 当番制での自炊

3週間、ほぼ全ての食事を、参加者とスタッフによる自炊でまかないました。料理が得意か否かに関わらず、2人1組で日ごとに当番を回したので、日頃はあまり自炊をしない人も必死で料理に取り組みます。プログラム終了後の振り返りの際に「自分の変化に大きく影響を与えたのは自炊だった」という方もいたのですが、人と協力して人のために何かを作るという経験は、心境に大きな変化をもたらすものだと改めて実感しました。

参加者の変化

そもそも今回、3週間という期間を設定したのには理由があります。

一昨年は3泊4日、昨年は4泊5日という期間でプログラムを実施しましたが、東京から移動する時間を差し引くと、正味2~3日の活動しかできませんでした。もちろん、それでも普段の環境から離れることによる効果は得られますが、ようやく村での生活に慣れ始めた頃に帰ることとなり、やや物足りなく感じたことは否めません。そこで今回は、思い切って長めの期間を設けることにしたのです。

参加者の方々の様子を見ていると、1週目は気を張っている様子が見受けられ、2週目は疲れからか少しピリピリした雰囲気が漂っていました。しかし3週目になると、お互いへの感謝の言葉が増え、雰囲気も和やかなものに変化していることが明確に感じ取れました。

慣れない他者との共同生活の中で、最初は互いの違いが気になって、ストレスを感じます。でも、ともに体験を重ね、協力し合って暮らす中で「お互い様、持ちつ持たれつ」という感覚が芽生え、それが心境の変化に繋がっていくのではないでしょうか。

また、下北山村の人々がとても温かく迎え入れてくださり、「一人ひとりを尊重してくれている」と感じることができたことも、利用者さんの心境に変化をもたらした気がします。

滞在プログラムの前後で行った事前・事後ワークでは、様々な言葉が書かれた紙の中から自分が大切にしたいと思うものを選んでいく「バリューワード」というワークを実施したのですが、そこでも変化が見られました。

例えば、事前ワークでは「他人から感謝される・信頼される」などの他人が関わるワードを多く選んでいた方が、事後ワークでは「達成感を感じられる」など、自分の気持ちを軸としたワードを選ばれていました。

また、「世のため・人のため」といった社会貢献的なワードを選びがちだった方は、「体力をつけて出来ることを増やしたい」「自分を偽らずにいたい」など、今のご自身の“等身大の感覚”に基づいたワードを選ぶように変化されていました。

もちろん、どのバリューワードを選んだから「良い」「悪い」ということはありませんが、下北山村での生活を経験された後はどなたも、より自分を尊重し、自分の実感を基に物事を判断するようになられたのではないかと感じています。

 

今後の展望

今回は滞在期間を大幅に長くしてみたことで、「旅行」より「生活」に近い感覚が得られる、一層リアルなプログラムが実施できたように思います。それにより、参加者の方々は“素の自分”と向き合いやすくなったのではないでしょうか。

リヴァでは「自分らしく生きるためのインフラをつくる」というビジョンを掲げていますが、これからも利用者さんの「自分らしい生き方」の選択肢を増やすべく、「2拠点生活」などの新しいスタイルを含めた、多彩な生き方に触れる機会を提供していきたいと考えています。

進化し続けるリヴァトレの、次なるチャレンジにもご期待ください!

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この記事を書いた人
森田 沙耶 株式会社リヴァ リヴァトレ事業部

2014年に新卒でリヴァ入社。現在は再就職支援施設「リヴァトレ市ヶ谷」で、プログラム提供やキャリアコンサルティングに携わる。趣味はスカッシュ、フットサル

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