回復期(療養後半)のうつ病の方の、休職中の過ごし方について

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自分の症状や心身の状態がつかみづらく、身体的にも精神的にも負担が大きい急性期の時期から、体調が徐々に回復し物事への興味・関心が湧いてくる時期を「回復期」といいます。

回復期になると、治療と並行して社会復帰に向けた行動を意識するようになりますが、この時期は調子の良いときと悪いときの差が大きく、体調もまだ万全とはいえないので無理は禁物です。

今回は回復期のうつ病の方を対象に、休職中のおすすめの過ごし方をご紹介します。また、やってはいけないことや注意が必要な過ごし方についてもお伝えします。

うつ病の方がどのタイミングでどんな心境になるのか、どんな行動をとればいいのかなど、発症から復職までの全体的なイメージを理解したい方は、先に下記記事を読んでみてください。

急性期・直前期については以下からご確認いただけます。

回復期のうつ病の方におすすめする
休職中の過ごし方について

体調がよくなってきたら以下の項目も参考にして、復職に向けてできることから少しずつ始めてみてください。

徐々に体力をつけていく

無理は禁物ですが、体力を付けていくことも大切です。図書館に行って読書や仕事に関する情報収集などをして過ごしてみたり、ジムに行って軽く体を動かしてみたり、少し長めの散歩をするなどして、徐々に体力をつけていきましょう。

生活リズムを勤務時と同じに合わせる

こちらも無理は禁物ですが、勤務していたときと同じ時間に起床し、身支度をするように心掛けましょう。通勤電車に乗って会社近くまで行ってみたり、図書館で活字を読んでみたりしながら、気分や体調の変化を観察してみることもおすすめです。

長時間外出しても問題なく過ごせるほど体力が戻っているか、周りに多くの人がいる状況でも落ち着いていられるかなど、セルフチェックを行い、不安なことがあれば主治医に相談してみてください。

復職後に想定される出来事や状況について整理し、対策を講じる

うつ病になる前の状態を振り返り、その上で今後どのように働くかを整理しておくことは大切です。

その上で「今の自分の状態で何ができて何ができないか」「どのような配慮をしてもらうことで皆と同じように(あるいは近い状態で)働くことが可能なのか」などを、自分の言葉で説明できるようにしておきます。すると、復職前の上司や産業医との面談に活かせたり、復職後のチームメンバーとのコミュニケーションも取りやすくなります。

新聞やニュースから仕事に関連した情報に触れる

復職への焦りから仕事に関連した勉強をして、職場を思い出して気分の波が揺れてしまう人もいます。そういった心配のある人は、気分や体調の状態に合わせて、新聞やニュースなどから少しずつ仕事に関連した情報に触れてみましょう。

回復期のうつ病の方が
やってはいけない過ごし方

回復期にやってはいけない過ごし方としては、基本的には急性期と同じで、飲酒や自己判断で服薬をやめること、自分の状態を正しく主治医に伝えないことなどが挙げられます。ですが、敢えて回復期ならではの内容を挙げるとすると「焦って無理に復職しようとすること」と言えるでしょう。

以下、詳しく解説していきます。

無理をすると、結果的に復職から遠ざかり、再発リスクも

うつ病になった人の多くは「眠れない」「不安で落ち着かない」など、一番辛く感じていた状態から回復してくるにつれ復職への焦りからつい無理をしてしまいがちです。回復期といえども調子の波があり、調子がいい日が続いたからと言って無理をしてしまうと、症状を悪化させる場合もあります。

また、回復の過程で一時的に病状が悪くなり、体調が落ち込んだり、不眠がひどくなったりして焦りを感じる人もいます。しかし、様子を見たり、薬を調整するだけでも改善されることがあるので、必ず主治医に体調の変化を相談してください。

うつ病は再発リスクが高い病気です。うつ病から回復しても60%の人は再発すると言われており、さらに2度罹患するとその後の再発率は70%、3度罹患するとその後の再発率は90%と再発率が高くなっていくと言われています。

体調の波を感じつつも、できることを一つ一つやっていくことが最終的には復帰の近道になります。何をどの程度やってみると、どれくらい疲れるかなどセルフチェックしながら、無理のない範囲で活動してみましょう。

再発予防のためにも、リワークの検討を

復職に向けて具体的な行動に移したいけれど、まだ体調に不安があったり、何から始めればいいのか分からない場合は、主治医に相談してリワークプログラムを紹介してもらうのも一つの手です。

リワークでは、決まった時間に施設に通うことで会社への通勤を想定した訓練をしたり、仕事に近い内容のオフィスワークをするなど、復職に向けた様々なプログラムが用意されています。

また、病気の再発予防のために、症状がどのように引き起こされるのかやどのように対処すれば良いのかを学んだり、休職に至った経緯(働き方や考え方など)を振り返り、復職後に同じ状況にならないための準備もしていきます。

個人で行うプログラム以外に、仕事を想定しながら他の参加者と一緒に様々な共同作業をする事もあります。集団生活での緊張感や疲労感をセルフチェックし、コントロールできるようにしたり、より実社会に近い形の中で、他者と交流する力を身に着けていくことができます。

弊社が提供する休職・離職者向けサービス「リヴァトレ」では、様々な専門家とともに自身の課題を見つけ、それにどう取り組んでいくのかを相談しながら再発予防に向けて取組んでいくことができます。また、スタッフと話し合うことで、ただ復職を目指すだけでなく、その後のキャリアや生き方について見直すこともできます。

復職だけに限らず、転職や再就職などの相談や、復帰期限に合わせて短期間の利用をしたいなど、希望に合わせてプログラムを利用することができるので、一度問い合わせてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

社会復帰が目前に感じられる回復期ですが、だからといって焦って職場復帰をすることは避けるようにしましょう。仮に症状がよくなったと感じても、実際にはまだ不安定な状態である場合もあります。

回復期に入ると、職場の上司や同僚から職場復帰の誘いがあったり、家族から再就職の提案があったりと、自分だけでなく、外部環境にも変化が現れてきます。その度に、つい嬉しくなったり焦ったりして、早く職場に戻ろうと考える方もいるかと思います。

しかし、本当に大切なのは、ご自身の症状が回復し安定しているのかどうかです。そのことを見極める必要があります。周りが、自分のことを気にかけてくれていることに感謝しつつ、主治医とよく話し合って進めていくことをおすすめします。

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大倉 愛由
この記事の監修
大倉 愛由 株式会社リヴァ 精神保健福祉士/産業カウンセラー試験合格

大学で臨床心理学を専攻したのち、都内の精神科クリニックの相談員や行政での生活保護業務など様々な領域を経験している。株式会社リヴァに入社後は、生活訓練・就労移行支援のどちらにも携わり、心理系プログラムを中心にサービス提供を行っている。

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