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コミュニケーション不和の職場
大学卒業後、私は税理士になるための勉強を続ける傍ら、飲食店でアルバイトをしていました。しばらくして「現場を見てみたい」という思いから、飲食店を辞め、税理士事務所の事務の仕事を始めたんです。
ところが実際に働いてみると、その税理士事務所では税理士を除くスタッフの多くが勤続1年未満のため、仕事がスムーズに進まない状態であることが分かりました。雰囲気も険悪になっていて、新しいスタッフが入っても、3日で辞めていってしまうほど。
皆、深夜まで黙々と仕事をしていて、コミュニケーションは一切なし。マニュアルもなく、仕事を教えてくれる人もいない環境のなか、心身が疲弊していきました。
良かれと思ったアルバイトやヨガが裏目
過活動がうつのきっかけに
それなのに、当時の私は休むことを知らず、『代わりにプライベートを充実させよう』と、空いた時間で出来るアルバイトやホットヨガを始めてしまったんです。活動量が増えることで睡眠時間も減っていき、さらに自分を苦しめてしまう結果に。
税理士事務所の先輩が辞めてしまった夜、ついに腹痛や頭痛など、様々な身体症状が一気に表れてしまいました。翌日からは職場に行けなくなり、後日、病院で「うつ状態」と診断されたのです。
以前アルバイトをしていた飲食店も決して環境が良かったわけではありませんが、同僚との他愛もない雑談がストレス発散になっていたのでしょう。一方、税理士事務所では話せる仲間がいないことから孤独に陥り、いつのまにか一人で悩みを抱え込んでしまったのだと思います。
3か月の自宅療養を経て
ツイッターの情報で一歩踏み出す
仕事を辞めた後、まずは自宅での療養に専念しました。私の場合は気圧の変化に弱く、よく強い頭痛に苦しめられていましたね。3か月ほど、体調が良くなったり、悪くなったりを繰り返していました。
そんな中、ツイッターでコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』の著書である細川貂々先生が登壇されるイベントがあると知り、思いきって足を運んでみることに。
イベントではうつ病を患う当事者の方も登壇されていて、その方が利用しているという話から、初めて「リワーク」について知りました。
そこで、私はすぐにリワークについて調べ、「病院を変更しなくてもよい」「メール問い合わせが可能」という2点を満たす団体を探したところ、リヴァのホームページにたどり着きました。当時は病気のせいで電話が苦手になってしまっていたため、メールで問い合わせできたのは助かりました。
後日、あのイベントで登壇されていたうつ病当事者の方もリヴァトレに通っていることを知り、とても驚きました。
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大阪出身。上京後はWEBディレクターを経て、リヴァへ入社。支援職をする傍らリヴァマガの運用管理に携わる。大阪移住を決意しリヴァを卒業。元リヴァ社員として退職後も執筆を継続。