リヴァBiz利用者インタビューVOL.9:Wさん「自分自身を俯瞰することは非常に有意義」

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産業医(人事)から紹介をされたときの印象は?

会社が復職前に制度としてリワークという段階を用意していることは安心した。ただ、休職の理由も人によって違うと思うので画一的なプログラムを淡々をこなすようなら嫌だなと少し足がすくんだ。実際には参加者同士での交流がとても多く、相互理解の尊重や助け合いの精神があって心理的に良かった。

どんなことを取り組んだのか?

自分自身がどういう状態にあるのかを客観的に見つめるプログラムを中心に据えつつ、職場で行うような模擬プレゼンや、メンタルをリフレッシュできる運動レクなどを行った。社会人になると、何かと効率や成果が求められてばかりで、まとまった時間でこれまでの自分を振り返ったり、リフレッシュのテクニックを習う機会は本当に少ないと思う。ふとそういう場所から離れてリヴァで自分自身を俯瞰することは非常に有意義だった。

自分が今どういう状態にあるのかを自力で把握し、その状況にあったセルフケアの方法を多く学ぶことができたのは人生の糧になったと思う。パッと見ではわからない病気になると、周囲には理解してもらえないと思い込んで自分で壁を作ってしまい、それがさらなる孤独や不安を呼びやすいが、リヴァBizにはそういった状態とうまく付き合いつつも次のステップに進みたいと思う方々が集まっている。個人で使うリヴァトレも少し体験で参加していたが、Bizの方が同じグループ会社の参加者の集まりということもあり、背景の共有がしやすかったし、再出発後の仕事も想定して取り組んでいる姿勢をより強く感じた

 

リワークに出席したことで得られた変化は?

自分の中で大きな発見だったのは、大なり小なり波のある中で、調子が良くなっていると感じる時こそ心と身体が離れがちになり「今こそ、と頑張りすぎちゃう」クセでした。字面だと大したことではなさそうですが、プログラムを通じて実際体験すると、意外な自分の再発見だらけです。心身の不調ただそれだけなら、いわゆる「治療」を受け休んでいればいずれ良くなると思う。しかし、復帰した自分とどう付き合うか揺り戻しが来た時にどうするかを想定して行動できるようになったのは大きな変化だと思う。心身のコンディションを「見える化」する取り組みを通して、自分の状態を描写できれば、他人にも「どう発信すれば分かってもらえるか」が分かってきます。

また、そうやって自分と向き合うことで、今日明日ではなく、1週間くらい先まで、少しずつ長いスパンで自分のコンディションのコントロールができるようになってきた。

 

休職者へのアドバイスは?

休職といっても人それぞれ理由があり、そういった多様な背景や不安に思っていることを受け止めてくれて、尊重してくれる環境がリヴァBizです。病気になって診断書をもらうと、社会から外れたような感覚を持ちやすいと思いますが、まずは一歩踏み出して見学に行ってほしいです。

最初は病んでしまった人達が慰めあう場所のように考えてしまうかもしれないが、リヴァでやっているプログラムは、理論に基づいて作られた内容のものなので、安心して一度見学してほしい。
むしろ会社の人事担当などが受けても良いくらいだと思う。またプログラムを受けている最中に笑える時間が結構あります。同じ目標に向かって進んでいる仲間と笑えるというのはとても大きな勇気付けにもなるので、そういう場に通えるチャンスがあるならぜひ有効活用してほしい。

休職者に利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?

「こういうのもあるよ」という感じ言われた程度だったので、人事もあまりリヴァの内容を正確に把握できてないのかもしれません。Bizの場合は“プロの心理士やカウンセラーがいる中で、プロフィールはある程度隠しつつも、利用者同士で背景とか悩みとかを共有しながら取り組める”くらいのことは人事や産業医の口からもっと説明してほしかったです。

最初は結構疲れますが、自主性と負荷(強制力)のかかり方のバランスが良く、そういう面ではれっきとしたトレーニングという感じです。調子が悪いときに「ただ休む」という風にはならなくて、「調子が悪いときにどうするか?」を一緒に考えながら取り組めるところが、単なる復帰以上の成果につながるトレーニングになると思います。

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