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夜間大学に通って打ち消した
命を削るようなコンプレックス
どうにか仕事を続ける一方で、私は大学の夜間部にも通い始めました。高校は出ていたものの、やはり思うように勉強できなかったことがコンプレックスになっていて、その感情に“命を削られるような感覚”にずっと苛まれていたんです。
「大学に行きさえすればコンプレックスから解放されてラクになれるはず」。そう考えた私は、会社の上司や周囲にもお願いし、仕事の時間も調整させてもらいました。
大学では相当な量の課題の提出を求められましたし、私の場合は小学校や中学校にもまともに通っていなかったわけですから、大学レベルの数学や英語にたやすくついていけるはずもありません。「周囲の人の理解を得て勉強している手前、絶対に留年できない」という思い込みもプレッシャーに拍車をかけていて、本当に死ぬかと思いましたね。
結果的には無事に4年間で卒業することができ、コンプレックスもパーっと消えてなくなりました。ただ、無理が祟ったのでしょうか、再び心身のコンディションを崩してしまったんです。
二度目の診断で「双極性障害」と判明
容態が悪化して休職、リヴァ利用へ
この時もまた周囲が私の異変に気付き、医師に診てもらうよう勧めてくれました。そこで以前と同じ精神科を受診したのですが、今度は単なるうつではなく「双極性障害」、いわゆる躁うつ病と診断されました。
突然人が変わったように激しくキレたり、暴言を吐いたりすることは初めて精神科にかかった頃からありましたので、本当は随分前から発症していたのかもしれません。
しばらくは薬を飲みながら働き続けたのですが、やがて状態が悪化し、仕事にも影響が出だして、ついに休職することになりました。その休職の事務的な手続きを担当してくれた社会保険労務士さんが、たまたま青木さん(青木弘達リヴァ取締役)と知り合いだったんです。その縁からリヴァを紹介していただき、オムソーリ高田馬場(現・リヴァトレ高田馬場)を利用することになりました。
リヴァトレを利用した期間は1年弱です。私の場合は孤独であることがあまりにも辛く、そのことが疾病を加速させていたように思うので、そこで様々な人と関われたことはありがたかったですね。
状況や性格にもよるかもしれませんが、リヴァトレのように人と関わらざるを得ないサービスを利用してみることは、うつなどを患った人が立ち直るためのよいきっかけになるのではないでしょうか。
自分への期待やプライドを手放し
ようやく手にした幸せな日々
復職した後、私は自分でも不思議に思うほど、大きく変わっていきました。他人と自分を比べなくなりましたし、物事の捉え方もポジティブになり、思ったことを素直に伝えられるようにもなりました。
たぶん、以前は「本当はもっといい学校に行って、いい仕事につけるはずだったのに」という自分に対する期待やプライドを持っていて、それが叶わないことで焦ったり、苦しんだりしていたのでしょう。しかし、休職を経験したことなどで吹っ切れたのではないでしょうか。いろんなことを諦めて、「もう頑張らなくてもいいや」と気楽に考えられるようになったんです。
その後、私は会社の同僚と結婚をしました。夫は長年同じ会社で働いていたこともあり、一緒に居てとても安心できる人。お互いインドア派で、考え方などもよく似ている気がします。
二人で他愛もないことを楽しみながら、かつて味わうことのできなかった“子ども時代”を満喫している感じですね。おかげでいまは、生まれてから30数年抱え続けていた満たされない思いが一気に満たされていくような、幸せな日々を過ごせています。
病気も含め、いろんな苦労をしたことで得られたものもあります。例えば、苦手な人に出会っても「この人にもこうなったバックグラウンドがあるんだろうな」「もしかしたら疾患を抱えているのかも」と相手の事情を慮れるようになってきました。
一方で、自分の生い立ちについては、災難のようなものだったと思いますし、被害者意識のような感情は消えません。そうしたものとも向き合いながら、今後の人生を歩いていきたいと思います。
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1977年三重県生まれ。銀行→広告会社→うつ(リヴァトレ利用)→広告制作会社(現在)。消費者のためになった広告コンクール、新聞広告賞、宣伝会議賞等を受賞。一児の父。
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