軽躁時の物欲との付き合い方【漫画/松浦双極ライフ】

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軽躁時の物欲との付き合い方【漫画/松浦さんの双極ライフ】#08-1

 

軽躁時の物欲との付き合い方【漫画/松浦さんの双極ライフ】#08-2

解説コラム

私の趣味の一つに、フリマアプリを使った物の売り買いがあります。

気分が平常の時は、仕事帰りに出品物を見て、気に入ったものをいったん「お気に入り」に登録。何日か経っても欲しいという思いが変わらず、予算的に問題なけれれば、購入手続き(出品者に対する商品状態の確認や価格交渉)に移ります。 

これが軽躁時になると、頭の中でいろんな発想が結び付いて「コレは〇〇な時にあるといい!コレも△△で使えそうだ!」と考えてしまうような、次から次へと欲しいものを作り出す状態になります。

例えばニット(セーター)。私はデザインや色違いのニットをいくつか持っていますが、気分が上がってくると「あ、これクリスマスっぽいデザインのニットだな。そういえば今度、クリスマスの日に集まりがあるなぁ。その日に着たらピッタリかも。色違いで2着出品されてるけど、価格も交渉できれば2着ともほしいな。よし、交渉だ!」というように思考が一気に飛躍して、気が付いた時には出品者とやりとりをしています。

しかし、気分の状態変化が速いと、商品が届く頃には平常の自分に戻っており、届いたニットの色味が余りにも派手で着られない…頑張ってクリスマスに一度だけ袖を通し、そしてタンス行きかフリマアプリで再出品する羽目に。

これはあくまでも一例ですが、欲しいものが次から次に頭の中に浮かんで収拾がつかなくなることへの対策として、スマホのメモ帳に「今欲しいものリスト」を作るようにしています。

そこには例えば、「スニーカー」でなく「●●(ブランド名)のキャンバス地の白5000円」と、値段も含めた商品の情報を具体的に書くようにしていて、書けるだけ書いたら一回閉じます。そして24時間寝かせた後にもう一度見て、それでも欲しいものの1位を買う…こんな流れで購入するようにしています。

気を付けているのは「物欲を否定する」「何も買わない」という極端な対処はしないこと。そうした対処法だと、ストレスがたまり、反動でより大きな買い物なり他の発散をしかねません。

欲求があることを認めつつ、その欲求全てを実現するでも、抑え込むでもなく、グラデーションの部分(厳選した欲しいものだけを手に入れて、そのうちに気分が落ち着くこと)を狙う。それが私なりの対処法なのです。

一方、私は物を売るのも好きなので「購入した金額分だけ売る」ということにより、出費による軽躁後の罪悪感を少しでも減らすようにしています。

参考にしていただけると幸いです。

 

原案:松浦秀俊
作画:のんた丸孝
監修:佐々木規夫(産業医/精神科医)
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この記事を書いた人
松浦 秀俊 株式会社リヴァ リヴァトレ事業部/広報担当

公認心理士/精神保健福祉士/産業カウンセラー

1982年島根県生まれ。21歳の時に双極性障害を発症。20代で転職3回休職4回を経て、リヴァの社会復帰サービスを利用。後に同社へ入社し現在、勤続7年目(現職での休職0回)。 一児の父。

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