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産業医(人事)から紹介をされたときの印象は?
休職後の約1か月間、散歩したり映画を見たり、子供と遊ぶ時間を作ったりして精神的にも穏やかに過ごすことができていた。そろそろ復職をしようと思って臨んだ産業医面談で、リワーク利用を検討して欲しいと言われた。自分自身では症状も軽いと思っていたので「本当にリワーク利用が必要なのか?」と疑問に感じた。
主治医からは復職OKの診断が出ていたが、産業医から「何も対策しないと数か月後に再発してしまう方が多い」と言われ、やむを得ず参加することとした。
どんなことを取り組んだのか?
やや後ろ向きな気持ちでリヴァBiz利用を決めたこともあり、最初の頃は受動的な態度だった。定期的に実施されるスタッフとの面談も、当たり障りのないような回答をしていたが、毎回スタッフから回答の背景について深堀りされ「もう勘弁して欲しい」と思いながらも、この面談が自分と向き合うきっかけとなり、最後は自然と本音で話せるようになっていった。また、他の利用者さんがご自身の課題と向き合っている姿を見て、「自分ひとりで、なんとなくこなしているような姿勢ではダメなんだ」と考えが変わってきた。
プログラムの中ではダイアログやテーマトークが効果的だった。自分にとってテーマであった「自己肯定感の向上」「不安な気持ちとの向き合い方」に関する対処法を見つける事ができたことと、「働くとはなにか?」を掴めたことも大きな収穫だった。
リヴァBizを利用したことで得られた変化は?
リヴァBizではプログラムを受けただけで終わりにせず、日常生活にどう活かすかというベイビーステップを設定することが多く、小さなアクションを確実に実行すること、それを積み重ねることで習慣化でき、自身の変化を感じることで自信へと変わっていった。また、他の利用者さんから取り組みに対してフィードバックが貰えたことも効果的で、簡単な行動をすぐ実行に移す、自分を褒める、すると自信になる。その積み重ねで自己肯定感が向上することを感じた。
これまでは自分で本などを通じて情報をインプットし、「なるほどね」と分かった気になって終わっていた。もしリヴァBizを利用していなかったら、同じ状況になっていたのではないかと思う。
休職者へのアドバイスは?
私自身、いずれ復帰できるだろうという気持ちはあったが、リヴァBizを利用することで更に復帰が遠くなるのではという焦りがあり、実際皆さんも同じような気持ちだと思う。でも自分自身がリヴァBizを利用した今言えることは、「利用して後悔することは絶対にない」と断言できる。
もし早く復帰したいと思うなら、なおさら利用をお勧めしたい。他の利用者さんとのやり取りを通じて、新しい気付きを得ることができ、たとえ気持ちが不安になったとしても、スタッフに相談できる環境になっている。自分ひとりで復帰に向けて取り組んでいたら、こんなにたくさんの対処法は持てなかったのではないかと思う。
休職者が利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?
産業医にリヴァBizの利用を勧められたが、体験記(復帰者インタビュー)を読んだだけでは「利用しよう」という気持ちにはなれなかった。利用してみてどうだったか等、実際にOBOGに直接質問できる機会があると、疑問点が解消できて、より前向きに検討できるような気がする。