目次
オンライン化によりサービスの提供を継続します
こんにちは、リヴァ代表の伊藤です。
4月7日、ついに政府から7都府県を対象とする緊急事態宣言が発令されました。新型コロナウイルスが私たちの健康を脅かすのはもちろん、人々が外出を自粛することで経済に甚大なる影響が出ることも懸念されます。この事態が長期化する可能性もあることから、多くの人が強い不安を覚えているのではないでしょうか。
弊社の主力事業であるリヴァトレは、うつなどメンタル疾患を患う方々がセンターに通所していただくことで成立しているサービスです。100平米ほどの室内におよそ20名の利用者さん、さらに支援スタッフが集まるわけですから、換気によって密閉は避けることが出来たとしても、密集・密接は避けられません。
しかし一方で、リヴァトレのサービスを休止すると、利用されている方が生活リズムを崩される恐れや、復帰に向けて負荷をかけていく段階の方においては、ビジネススキルの向上やストレス対処力の向上など社会復帰に不可欠な要素のトレーニングが行なえないことにより、復帰の時期が延びてしまうことが懸念されます。
また、うつなどを抱えた利用者の皆さんにとって、リヴァトレというコミュニティに集まることが孤独の軽減につながるという側面があり、利用ができなくなると精神状態への悪影響も懸念されます。これは法人向けサービスであるリヴァBizでもいえることです。
そこで私たちは、サービスの一部オンライン化などの対策を講じながら、サービスを継続することにしました。
各サービスにおける対策について
4月7日の時点での、各サービスの状況を下記の表にまとめました。
リヴァトレの新規利用を検討されている方については、サービスの説明や状況のヒアリングを、オンラインで実施していきます。「(緊急事態宣言が解除されるなど)状況が落ち着いたら利用してみたい」とお考えの方は、まずは状況だけでもスタッフへご相談ください。
なお、リヴァトレ仙台に関しては、引き続きセンターでの説明を受け付けております。
状況を悲観せず、ポジティブに取り組みます
プログラムをオンライン化してみて、私たちは「思っていたよりも影響なくプログラムが提供できている」という感触を得られています。
「LACICRA(ラシクラ)」という自社で開発・運用するサービスを活用していることもあり、利用者さんは自宅からでも普段と同様に日々の体調や日報などを記録し、スタッフはその状況を確認することができます。普段の対応と異なるので多少の不便はおかけしている部分はあるものの、スタッフと利用者さんのやり取りもLACICRA上で問題なく行えています。
また、コーポレート部門やLACICRA事業については、2月から試験的にリモートワークを実施していたこともあり、大きな混乱もなく業務が行えています。
現在のように先が見通しにくい状況下では、とかくネガティブなことばかりに目がいきがちですが、例えば私がこの状況をポジティブに捉えてみると、
- 社会にリモートワーク、オンライン化という手段や考え方が一気に広がった
- 弊社サービスのオンライン化も実現できそうな手ごたえを感じることが出来た
- 各スタッフが主体的にこの危機の対応にあたっていて、スタッフ間での信頼強化につながっている
…といったように、いくつものメリットや希望が見えてきます。
新型コロナウイルスが収束し、再び経済がまわりだした時に、ひとまわり成長した会社としてよりよいサービスをお届けするために、リヴァはこの機会をチャンスと捉えて、前向きに歩んでいきます。
引き続きリヴァをよろしくお願いします。そして皆さまもどうぞ、ご自愛ください。
1978年宮城県生まれ。大手システム会社でエンジニアとして勤務後、障害者就労支援会社に転職。多くのうつ病患者を生み出す企業や社会への疑問と関心から2010年8月にリヴァを設立、現在に至る。