双極性障害と仕事のプレッシャー【松浦秀俊/全社員研修の企画・運営編】

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2018年6月8日(金)、リヴァでは毎年恒例となっている、全社員を対象とした研修を実施しました。

 

去年までは社員同士の一体感醸成を目的とした、レクリエーションとしての色合いが強いものでした。

一方、今年の研修は、リヴァの企業ビジョンである「自分らしく生きるためのインフラをつくる」についての考えを深めることに重きをおくと決まりました。

そして、その担当として手を挙げたのが私です。立候補したのは、私が2年前に新規事業として検討していたプログラムを活用できる絶好の機会だと思ったから。

その新規事業は立ち上げに至りませんでしたが、以前から「いつかどこかでコンテンツとして日の目を見させたい」と考えていたのです。

ある程度、練られたプログラムが準備できているとはいえ、もともとは3日間での実施を想定したものであったため、1日で行えるよう集約することには苦労しました。

また、リヴァのスタッフはグループワークを提供するプロですから「私のプログラムで満足してもらえるのか?」「果たして自分らしさを考えるような内容にできているのか?」「そもそも、一体感は醸成できるのだろうか?」と、当日が近づくに連れて不安だけが大きくなっていきました。

体調について振り返ってみると、全社研修の担当に立候補した4月は気分が上がり気味の軽躁状態。企画を検討していた5月は少しうつっぽく、落ち込みを感じていた状態。研修当日は、気分はやや落ち込みつつも「やりきろう」という気持ちを持てている状態でした。

(双極性障害Ⅱ型を抱える私は、こういった気分の波を日常的に感じながら仕事をしています)

さて、研修当日の大まかな流れは以下のようなものでした。

1.全社研修の新しい名称発表

この日は、事前にスタッフから募集していた全社研修の新名称を発表する日でもありました。

多数の候補の中から選ばれたのは「リヴァノワ」。社名に「一体感」の象徴である「輪や和=ワ」を組み合わせた造語です。

この発表を冒頭に行ったことで、スタートから社員全体の一体感が醸成された感じがしました。とても良い空気で、私もちょっと気分が楽になりました。

2.各々の価値観をカードで選択

これはリヴァトレで実施している「バリューワード」というプログラムをアレンジしたもの。

様々なキーワードの書かれた50枚ほどのカードの中から「自分らしく生きるために大切にしたい価値観」に近いワードを3つ選び出します。次に、選んだ価値観を所属チームの同僚に共有し、その背景について話します。

プログラム終了後には「普段、職場ではうかがい知ることのできない互いの価値観などを披露し合うことで、より深く繋がることができた」といった感想が聞かれるなど、企画が意図した通りに機能したことを実感できて、安心しました。

3.眺望抜群・豪華ランチでブレイク

研修の会場となった品川センターの近くには、TYハーバーという有名なお店があります。

今回は研修予算の全てをここに投下。普段味わえない空間と豪華なランチに会話も盛り上がり、ホッとしました。

予定していたランチ時間を大幅にオーバーしたことについては少々焦りましたが、研修の目的である「チームの一体感醸成」を優先し、盛り上がっているランチの時間を多くとることに決めました。

 

4.「自分らしい生き方」についてのダイアログ(対話)

リヴァトレで提供するプログラムの中でも、利用者さんの人気1,2位を争うのがこのダイアログ。簡単に言い換えると「マジメな雑談」です。

この研修では「自分らしい生き方」をテーマに、特に答えを出すわけでもなく、相手を否定せずに受け入れながら対話していきます。

参加者からは「所属チームでダイアログをしたいと思っていた。日頃はなかなか時間がとれないので、研修で取り組めて有難かった」というコメントも。

このプログラムにより、各人の自分らしさがより明確に言語化されているようでした。

5.ワクワクするこれからを形にする(未来マップ)

今回の研修のクライマックスは、この「未来マップづくり」。写真素材などをコラージュすることで、3~10年後の「ワクワクする未来地図」を作り上げるプログラムです。

時間も限られていたので、参加者には事前の写真集めをお願いしてありましたが、さすがマジメに取り組むリヴァスタッフ。全員が宿題に取り組んでくれており、その姿勢に私も嬉しくなりました。

早速マップ作成に入ると、みんな真剣そのもの。予定時間を大幅に超えましたが、大切なプログラムなので延長し、その後のプランを変更することにしました。

27名の参加者分、27種類の未来マップが完成したときはとても感慨深かったですし、研修の山場を超えたことで胸をなで下しました。

研修はとても濃いものになり、終了後の参加者はみんなグッタリ。プログラムには半分しか参加していない私も頭痛がしてきました(汗)。

「プログラムに取り組み、振り返るということが、こんなに疲れるものだとは…。利用者さんたちは凄い」という、予想外の感想も聞かれました。日々の支援にもつながる気づきも得られたようで、嬉しかったです。

そんなわけで、私の事前の不安はすべて杞憂に終わり、参加者全員が満足した様子でリヴァノワは幕を閉じました。

仕事のプレッシャーに負けないためのポイント

最後に私が今回、大きなプレッシャーに潰されないためにしたことをまとめてみます。

色々な人を巻き込む。一人で抱えない

今回、企画段階から当日まで、多くの人に協力を要請しました。全社研修を一人で準備してしまうと、全ての責任を自分一人で引き受けることになる。心理的に楽になるためにも、プログラムに使う備品を作ってくれる人、当時フォローで進行を助けてくれる人など、多くの人に関わってもらうことでプレッシャーを分散させました。

事前にテストをして、本番のイメージを掴んでおく

「提供する内容で本当にいいのか?」日に日に不安が募ったので、私の奥さんにテストでやってもらいました。すると、当日のイメージがつき、気持ちが少し落ち着かせることができました。

笑いを取り入れる

固い内容のプログラムでは、私自身もこわばってしまいます。プレッシャーを緩和するためにも、つかみの笑いや、また人を楽しませるのが得意な人に事前にお願いして、笑いの部分を担ってもらいました。

逃げ道の言葉を持っておく

「うまくいかなくても、私が社内からの評判落とすだけ。影響範囲は限られてる。大丈夫。」プレッシャーにつぶされそうになったときは、この言葉をつぶやくと、自然と視野が広がりました。

何かの参考になれば嬉しいです。

とてもプレッシャーに弱い私ですが、今後も時々はこういった山を乗り越え、双極の気分の波をコントロールする練習をしていけたらと思います。

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