こんにちは。スタッフの福井です。
今回は弊社(リヴァ)と株式会社ベータトリップ様の共催ワークショップについて紹介します。
リヴァでは、うつ病を抱えた方に対する「当事者視点に立った支援」の実現を目指し、関係機関同士の連携強化を目的としたワークショップを定期開催しています。
目次
なぜ関係機関の連携強化が「当事者視点に立った支援」に繋がるのか
うつ病を患った方の周囲には、主治医・産業医・行政・企業人事など様々な専門家や機関が存在しますが、それぞれの立場の違いによって患者さんに対する捉え方が異なったり、患者さんが回復を目指す上で経験することの一連の流れを捉えることが難しかったりします。
リヴァでいうと、主に「回復期から復帰まで」の間で関わらせていただくため、その前後のご本人の行動や感情については把握しにくいところがあるわけです。
しかし例えば、企業人事とリワークがスムーズに連携できると、休職されてからリワークに通う前段階の過ごし方についても支援できるかもしれませんし、早い段階で復職までの見通しをつけることでご本人や周囲の方の不安を和らげられる可能性もあります。
そこで、「必要な人に必要な情報を具体的に届けられるようになる」「顔が見える安心の連携を構築する」といった切り口で、ワークショップの内容を検討しているのです。
「患者ジャーニーワークショップ」とは
突然ですが、皆さんは誰かに昔話の「桃太郎」の話をすることができますか?
川上から桃が流れてくるところから、サル、キジ、イヌの仲間ができて、鬼ヶ島。
おそらくほとんどの人が、ある程度の説明はできるかと思います。
では、桃太郎がおじいさんおばあさんと別れた時や、はじめて鬼ヶ島に到着した時の気持ちは...? もしかしたら「鬼退治なんて危なっかしいことやめとき!」と止めてほしかったかも...
今回のワークショップ「患者ジャーニーワークショップ」では、うつ病当事者の疾病発症前から復職後までの経験を辿り、「出来事と行動」、更に「感情の変化」を探ります。
様々な関係機関の方と意見を交換しながら進めることで普段の関わりとは違った視点で捉えることができるかと思います。
(サルやキジには出発直前の桃太郎の様子はわからないけど、おばあさんやおじいさんならわかるかも)
それらの過程を経たうえで「当事者にとって理想の経験を実現するアイデア」を検討します。
今回のワークショップでは、実際に現場ですぐに出来そうなアクションや他の関係機関を巻き込んだ連携を通しでできそうなアイデアの創出を目指します。
開催概要
前回のワークショップの様子は「こちら」からご覧ください。
特に今回は、具体的なアクションの検討とその共有に重点を置きますので、皆さまの日々の支援に、何かしらのヒントをお持ち帰りいただける場にしたいと思っております。
ご興味関心がある方のご参加をおまちしています。
また、お知合いに対象者の方がいらっしゃいましたら投稿をシェアしていただけますと幸いです。
福井