【ムラカラ利用者インタビュー vol.1】”あかん自分”がムラカラを利用しようと思った理由と、利用後の変化

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今回、大阪から半年間ムラカラを利用して下さった30Aさん。大学に通学している時にうつ病を発症し、再発を繰り返しながら自分の生きやすい環境を模索してきたと言います。そんなAさんがムラカラを利用してどのような変化があったのかを聞きました。

ムラカラを知った経緯、どんな気持ちで探していたか

ムラカラを見つける前は、生活をするために、【お金が必要→仕事をする→仕事が続かない→自分に絶望→お金が必要→】という負のスパイラルに陥っていて、「落ち着いた生活を送るためにしっかりしないと」と思って調べたことがきっかけです。

過去に、新しい環境で頑張ろうと北海道とカナダへ行って、自然豊かな環境で症状が落ち着いた経験があったことから、都会ではなく田舎での生活の方が自分に合っているのだろうなと考え、当初は農家で収穫や袋詰めのバイトがないかと探していました。その中でムラカラというサービスがあることを知りました。

【ムラカラ利用者インタビュー vol.1】’’あかん自分’’がムラカラを利用しようと思った理由と、利用後の変化 

利用を検討する際に不安だったこと、利用の決め手について

不安だったのは人間関係ですね。どんな人とシェアハウスをするのかが心配でした。でも体験に行って利用者さんと話してみると、自分の悩みを共有することができ、「悩んでいるのは、自分だけじゃないんだ」と気づけ、安心感につながったので利用しようと決めました。

スタッフさんとは事前の面談で打ち解け、田舎暮らしは自分に合っていると確信していたのでその点では心配はありませんでした。

ムラカラでどんなことに取り組んできたか

村の生活では、自分を知るための様々な取組みをしました。

まずマインドフルネス瞑想(1)12回行いました。正直、面倒くさくてしたくない日もありましたが、マインドフルネスの効果は実感がありましたし、しっかり寝てコンディションを整えたことで前向きな気持ちになり、習慣にすることができました。

【ムラカラ利用者インタビュー vol.1】’’あかん自分’’がムラカラを利用しようと思った理由と、利用後の変化

室内プログラムを行う拠点「ムラカラBASE」

利用当初は、集中力がなく何かについて考えることもしんどくなっていましたが、日々ウォーキングをしたり、身体を動かすプログラムが多く、体力が付いてくることで集中力も高まり、本を読むなど他の活動の時にも効果を実感することができました。

また、私は人に影響さやれすく、よく言えば「素直」とも言えるのかもしれませんが、人から聞いたことを真に受けて気持ちが落ち込むことが多くありました。CBGT(※2)やアサーション(3)などのプログラムを通して、自分の正直な気持ちを書き出して向き合うことで、本当の自分の悩みやモヤモヤの理由を客観的に把握することができるようになり、自分の特徴である「素直さ」を強みだと思えるようにもなりました。

他にも農業や村民さんのお手伝いなど、田舎ならではの経験をすることができて楽しかったです♪

また、毎朝スタッフが体調確認をする中で自分の体調について向き合い、プログラムや面談の中で「ストレスへの対処方法」や「自分をケアする方法」などについてじっくりと考える時間があることで、自分自身を大切にすることができるようになりました。

 【ムラカラ利用者インタビュー vol.1】’’あかん自分’’がムラカラを利用しようと思った理由と、利用後の変化

(※1)マインドフルネス瞑想:「怒りや不安などから距離をとった中立的な物事の捉え方」に思考をシフトすることを目的とする瞑想法
(※2)CBGT(集団認知行動療法):現実に応じた、自分にとって生きやすいバランスの取れた認知(考え)と行動を再検討する心理療法。ムラカラでは、カウンセリングとして一対一での実施ではなく、複数名の利用者が参加して事例を検討するため、「集団」をプログラム名として付けている。
(※3)アサーション:相手も自分も同等に尊重したコミュニケーションスキル。ムラカラでは、そのスキルを身につけるためのプログラムを実施している。

現時点でのムラカラの利用で得られた変化はあるか

 【ムラカラ利用者インタビュー vol.1】’’あかん自分’’がムラカラを利用しようと思った理由と、利用後の変化

プログラムの板書

やりたいと思うことを行動に移せるようになったことは一つの変化だと思います。

利用当初は、布団から起き上がることもしんどく、朝から疲れていました。でも朝食後の畑仕事やまき割りはとても楽しくて、身体を動かすことで良い睡眠に繋がりましたし、十分な睡眠をとることが心を安定させるためにとても大切であることに気づくことができました。そのおかげで、健康の土台が作られてきて、メンタルも安定してきたように思います。

今まではやりたいことを見つけても「どうせ私はできない」と諦めていましたが、「あれしたい!これしたい!」というポジティブな気持ちが次第に生まれ、さらに体力をつけようと筋トレを始めたり、読書習慣をつけようと移動時間に本を読んだりと行動に移すことが出来るようになってきました。

また、自分に合ったストレスを見つける方法や発散する方法をあらかじめ整理しておくことで、同じようなことが起きても早期対処できて、自分の気分や体調の波をコントロールできることを知れました。

私のストレス発散方法は、頭の中でグルグル考えが巡っている時に紙に書き出すことや、それを人に話すことです。特に人に話すことが自分にとっては効果的でした。話していくうちに自分の考えが整理されますし、自分の口調や言葉遣いがストレスの溜まり具合を知る良い指標になって、自己理解を深めることができました。その対処を自覚するまでは、「悩みや愚痴のようなことは他人に言ってもしょうがないし、表に出してはいけないこと」と思っていたのですが、スタッフさんから「中立の立場で受け取ってくれるような人を選んで、前置きをおいたら言っていいんだよ、俺も言ってるよ、こんな感じで~」と言われたことで、言ってもいいんだ!と気持ちが楽になりました。

今後、どのような取り組みをしていきたいか

下北山村で地域おこし協力隊として働くことが決まっているのですが、困ったときは人に頼り、人と比較せず自分ができる範囲でやっていきたいなと思っています。出来ないことは、スタッフさんや村の人に相談しようと思っています。とは言っても、人に頼ることが苦手なので、忘れないように紙に書いて壁に貼っておこうかなと思っています()

また、いま私が一番ワクワクするのはDIYで、トイレの壁や床を可愛くしたいですね。他にも特産品のお茶をPRしていきたいし、川遊びして下北山村の夏を感じたいし、やりたいことが沢山あります😊

 【ムラカラ利用者インタビュー vol.1】’’あかん自分’’がムラカラを利用しようと思った理由と、利用後の変化

最後に担当スタッフ(森田)より

半年間ムラカラを利用して、やりたいと思うことを行動に移せるようになったり、自分の気分や体調の波をコントロールできるようになったAさん。

人や自然と関わることで、自分らしく生き、時には人に頼ることの大切さに気付くことができたようです。利用当初のAさんは、好きな音楽も聴けず好きなモノもないと思うほど焦りや絶望を感じていましたが、徐々に音楽も聴けるようになったり、休日にはお菓子作りをしてみたり、自分の「好き」を大切に動ける心の余裕が生まれてきました。村の多様な人々や豊かな自然、新しい経験を通して、「自分は自分でいい」と思えるようになったとも仰っていて、Aさんの逞しい姿に私たちも励まされます。

晴れてムラカラを卒業されましたが、ここからがスタートです。そのままのAさんを大切に過ごしてほしいなと心から応援しています。

 


宿泊型転地療養サービス「ムラカラ」

自然豊かな奈良県下北山村にあるシェアハウスでの生活や、メンタルケアのプロによるサポートにより疾病と向き合い、より自分らしい人生へと踏み出すためのサービス。リワークサービスなどを手掛ける株式会社リヴァが運営。

https://liva.co.jp/service/murakara


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この記事を書いた人
黒木千佳 株式会社リヴァ

中村学園大学流通科学部4年
1999年福岡県生まれ
株式会社リヴァ 2022年入社予定
代表伊藤の「うつ病の方が暮らせる社会なら他の人にとっても幸せな社会である」という言葉に胸を打たれ、自分の人生のVISION「生物が生きることに幸せを感じる愛に溢れた世界」を実現できる会社だと思ったため入社を決意。

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