リリース 2025.02.19

琉球大学と株式会社リヴァが共同研究を開始 双極症患者の就労に関する客観的指標の特定を目指す

このたび株式会社リヴァは、琉球大学(大学院医学研究科精神病態医学講座)と共同で「ウェアラブルデバイスと認知機能評価を活用した就労に関連する要因の前向き観察研究」を開始しました。

本研究では、双極症の方の就労に関する客観的指標を特定し、より適切な支援策の開発等につなげることを目的としています。

ウェアラブルデバイスを活用して生体データを取得し、認知機能評価と併せて分析することで、就労の継続・定着に影響を与える要因を明らかにしていきます。

研究の背景

双極症の方の就労率は約43%と低く(Dion G GL et al.,1988)、症状が改善しても就労に結びつかないケースが多く見られます。そのうえ、就労が可能な方とそうでない方の違いを示す客観的な指標は未だ解明されていません。

今回の研究を通じて、就労に関連する一定の傾向や指標を明らかにすることで、支援アプローチを効果的に変える可能性があると考えています

リヴァの双極症に関する取り組み

リヴァでは、2021年より「双極症と働く」に関するヒントが見つかるWebメディア「双極はたらくラボ」を運営し、情報発信を行ってきました。

さらに2025年には、「双極はたらくラボ」の知見と、リヴァの復職・再就職支援のノウハウを組み合わせ、気分の波のコントロールに特化した就労移行支援事業所「双極はたらくチャレンジ東京」を開設。

本共同研究を通じて、双極症の方々がより「自分らしく」復帰できる社会の形成に貢献していきます。

研究の目的

就労移行支援事業所「双極はたらくチャレンジ東京」に通所する双極症の方を対象に、ウェアラブルデバイスと認知機能評価を用いて、就労に至った群と至らなかった群を比較・検討し、就労に関連する要因を分析します。

今後の流れ

2025年2月より、「双極はたらくチャレンジ東京」の利用者のうち、共同研究への参加に同意いただいた方を対象に、定期的にウェアラブルデバイスのデータと認知機能評価の結果を収集します。

収集したデータは琉球大学が解析し、就労に関わる要因の特定を進めます。

琉球大学大学院 医学研究科精神病態医学講座とは

琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座は、沖縄県における精神医学研究と教育の中心的機関です。精神的健康に与える影響を研究し、精神疾患の診断・治療・予防の向上を目指しています。

詳細はこちら:琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座(外部サイト)

双極はたらくチャレンジ東京とは

「双極はたらくチャレンジ東京」は、主に双極症の方を対象に、気分の波をコントロールしながら、一般雇用を含めた自分らしい働き方を見つけるための就労支援サービスです。

リヴァが運営する「リヴァトレ」において13年以上にわたり培ってきた社会復帰支援のノウハウと、双極症の働くヒントを提供するWebメディア「双極はたらくラボ」の知見を基にサービス提供をしています。

詳細はこちら▼

リリースに関するお問い合わせ

株式会社リヴァ 双極はたらくチャレンジ東京
担当:松浦
E-mail:info-hc_tokyo@liva.co.jp

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